いつの時代の人間がみても美しい空間をつくりだし、感動を与えてくれるチームラボ。テクノロジー・サイエンス・デザイン・アートにより、人類を前に進めたいと考える猪子寿之さん。代表の猪子寿之さんはかつて、テレビ番組で「僕は長期的快楽主義者です」と言っていました。ただの快楽主義者は、多くいます。その多くは短期的快楽主義者です。つまり、その短時間により脳の報酬回路に刺激がほしいのです。酒、たばこ、セックス、ドラッグ。どれも脳の報酬回路に刺激を簡単に与えてくれます。しかし、そのどれもが長期的な快楽を与えてくれないことは歴史が、つまりは社会実験で証明されています。たばこが合法だろうと、大麻が違法だろうと、関係ありません。短期的快楽が得られるものは、注意が必要です。そうでなければ、健全な脳の活動を妨げてしまいます。
アヘン戦争がその良くも悪くも代表例です。インドで栽培されたケシから作られたアヘンはイギリスによって清(今の中国)へ輸出され、清の国民を薬物中毒者だらけにしました。この戦争がなければ、もともと文化がとても発展していた中国はいまよりもっと成熟した国だったかもしれないと思うのは私だけでしょうか。論語、水墨画、漢詩、古き良き中国はいまも私の生活に彩りを与えてくれます。
国際連合は、2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアムサミットで、国連ミレニアム宣言を採択しました。発展途上国向けの開発目標として、2015年を期限とする8つの目標を設定しました。1貧困・飢餓、2初等教育、3女性、4乳幼児、5妊産婦、6疾病、7環境、8連帯、です。一定の成果を挙げ、その内容は後継となる持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)に引きつがれています。外務省は、これらの内容を簡単にホームページでまとめています。世界で争いが絶えない一方では、人類が取り組むべき問題について一生懸命に考えて目標設定をして努力する人たちがいます。私はそうありたいと思いますし、そうあることが人としてあるべき姿であると信じます。武器をとる前に、黒板の前でチョークをもつ、楽器をもつ、そんな選択肢があることに気づけるような教育が必要だし、教育を受けるには最低限の衣食住が必要です。
ジブリ映画監督の宮崎駿さんは、映画を通して私達に感動を与えてくれると同時に、警鐘を鳴らしてくれています。風の谷のナウシカで描かれる腐海は、文明発展の代償としてバランスを崩した環境を描いた好例です。その描写を思い出すたびに、メルトダウンした原子力発電所とそこに暮らす人間を含めた動物の姿が、ナウシカたちに重なります。
世界をよりよい状態で次世代にわたすため、今日私達にできることは何でしょうか。人類が熱狂するように同じベクトルを示すとき、どんなパワーがうまれるでしょうか。どうすれば戦争がなくなり、人類が前に進むようベクトルが揃うでしょうか。
疑問は尽きません。しかし、「今度またディズニーいこうか」と伝えたときの4歳の娘の「やっったー!」とはちきれんばかりの笑顔と小躍りに、解決の糸口があるように感じます。
さいごに
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